- 思いやりや優しさを育むような英語の絵本を探している
- 英語の絵本選びで、何を選んだらいいか迷っている
- 自身の多読用の洋書を探している
アメリカの児童書関連で最大手の出版社のひとつであるScholastic(スカラスティック社)が
「思いやり・共感・多様性」をテーマに18冊の推薦図書を紹介していて、どれも読み聞かせや多読にぴったりの作品だったので今回ご紹介したいと思います。(うち1冊は日本で取扱がなかったので除外しています)
参考:Inspire Kids With Books About Kindness and Empathy
我が家もスカラスティック社の絵本はたくさん持っているので、馴染み深い出版社です♪
推薦図書にはネイティブの未就学児から中学生までの幅広いレベルの本があるので、
子どもだけでなく大人の多読にもぴったりの本が見つかるはずです。ぜひチェックしてみてくださいね。
特に高校生向きの児童書はほどよいボリュームで多読にちょうど良かったですよ。
【多様性や思いやりを育む本】未就学児〜小学校低学年向き
Try a Little Kindness
かわいい動物のキャラクターが、いろんな方法で他人に優しくすること、共感することを教えてくれるストーリーです。
How Do Dinosaurs Show Good Manners?
もしも、恐竜のマナーが悪かったらどうする?食卓でゲップをして、食べ物で遊びはじめたら…?
この絵本は、恐竜の子どもが家族や友達に感謝することを学んでいくストーリーです。
The Giving Tree
日本語訳「おおきな木」を読んだことがある方は多いはず。
シンプルな絵とストーリーでありながら、とても深くて考えさせられる愛のお話です。
(参考記事:【原典のススメ】切なくて温かい、世界の名作絵本『The Giving Tree』)
All Are Welcome
ニューヨークタイムズのベストセラー絵本のリストに22週ランクインした絵本。
学校にはさまざまなルーツや人種や特性を持った子がいて、みんなリスペクトし合おうというお話。学校でいろんな国のお祝いをするのも、アメリカならではです。
A Bad Case of Stripes
みんなと同じがいいと願う女の子は、自分の気持ちを押し殺して過ごすうち、得体の知れない病気にかかってしまいます。自分らしさとは何かを考えさせられる深くて、ちょっと奇抜なストーリー。
Clifford’s Good Deeds
日本でも人気のクリフォードシリーズの1冊です。
クリフォードは優しい心の持ち主で、いつもよい行いがしたいと思っていますがうまくいきません。でも、ある日火事からふたりの子どもを助け出します。
(クリフォード第1作目はこちら:「おおきいあかいクリフォード」でお馴染みの絵本『Clifford the Big Red Dog』)
【多様性や思いやりを育む本】小学校中〜高学年向き
Mr. Popper’s Penguins
こちらは児童文学賞のひとつであるニューベリーオナーを受賞した名作。
エリートサラリーマンと最強ペンギン軍団のお話。
映画にもなっているので、ぜひご覧ください。Amazonでレンタルもできます。
映画『空飛ぶペンギン』
字幕オフか、英語字幕にしてチャレンジしてみては?
Charlotte’s Web
ニューベリー賞を受賞した、大ベストセラー。
アメリカの公共放送局PBSによる、アメリカで愛される児童書100選にも選ばれた本作は、屠殺される運命の子豚をシャーロットという名の蜘蛛がどうにかして救い出すというお話。難しい題材ですが、だからこそぜひ読んでもらいたい1冊です。
Wonder
こちらは『ワンダー 君は太陽』として映画化された作品なので、ご存知の方も多いかもしれません。
アメリカの小学校では必ずと言っていいほど、道徳教育の題材として取り上げられるストーリーです。
映画を観たことがある方も、ぜひ原著を読んでみてください。
Front Desk #2: Three Keys
少女ミアは、今年は人生最高の1年になると思っていました。でも現実は…運が悪いことが続くわ、いろんなことがうまくいかないわで散々です。でも、そんな中でも前向きにチャレンジし続けることの大切さを教えてくれるストーリーです。
【多様性や思いやりを育む本】中学生向き
Freak the Mighty
勉強ができず、体だけは大きなマックスは友達がひとりもいませんでした。でもある時、隣にとても体の小さな男の子が引っ越してきて、ふたりは友達になりました。いじめに立ち向かうこと、友情とは何か、そして自分自身を信じることの大切さを学べるストーリー。
If I Ever Get Out of Here
アメリカ先住民族として生まれたルイス少年の心の葛藤を描いたストーリー。著者自身がアメリカ先住民の血を引いているので、ストーリーはリアリティに溢れています。人種差別、友情について考えさせられる1冊。
A Christmas Carol
イギリスの作家Charles Dickensの代表作で、あまりにも有名なストーリー。
主人公は、冷酷で拝金主義の年老いた商人。クリスマスの夜、彼を3人の幽霊が訪ねてきたことで、彼は改心していくお話。ぜひ、世界の名作をあらためて読んでみてください。
【多様性や思いやりを育む本】高校生向き
Same But Different: Teen Life on the Autism Express
自閉症を持つ少女Charlieと、その双子の姉妹Callieの物語。思春期真っ只中の10代の少女ふたりは、似てるけれど違うということをどう考えているのか。大人の多読にもおすすめです。
The Hate U Give
16歳の少女Starrは、ふたつの世界を行き来して暮らしていました。ひとつは彼女が住んでいる貧しい地域、もうひとつは、通っている学校がある裕福な地域。ある日、銃撃事件を目撃したことで彼女の世界のバランスは崩れてしまいます。こちらも大人の多読向き。ぜひ読んでみてください。
Zara Hossain Is Here
パキスタンからの移民である17歳の少女ザラ。家族でアメリカ永住権を獲得するため、イスラム教徒に対する憎悪を向けられたとしても、黙って耐える日々を送りました。しかしある日、耐え難いような嫌がらせを受けてしまいます。
Openly Straight
Rafeは普通のありふれた少年でした。セクシュアリティを除いては。彼はゲイでした。
多様性を重んじるアメリカの、性的マイノリティのティーンが主人公の本作。人種にまつわる題材はとても多い印象ですが、性の多様性を題材にした児童書もあるのは、さすがアメリカだなと思いました。
まとめ
以上、アメリカの大手出版社であるスカラスティック社が選んだ
「思いやり・共感・多様性」をテーマにしたレベル別のおすすめ児童書18冊をご紹介しました。
読み聞かせにぴったりな子ども向けの絵本から、難しい内容を取り扱った中編小説まで幅広いレベルをご紹介したので、ぜひ自分のレベルにあったものを読んでみてくださいね。
大人の多読にもおすすめなので、ぜひ読んでみてくださいね。
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