グリム童話3匹のこぶたが、あれれ！？予想外の展開に親子でびっくり『The Three Pigs』

05/31/202110/25/2022

今回ご紹介するのはDavid Wiesner著『The Three Pigs』です。
David WiesnerはCaldecott Medal（コールデコット賞）を3回受賞、またCaldecott Honorを3回受賞した世界的にも著名な絵本作家で、本作は2002年にコールデコット賞を受賞した作品です。

ほかのふたつのCaldecott Medal受賞作品は以下です

1992年『Tuesday』
2007年『Flotsam』

どちらも絵だけの絵本ですが（Thesdayはほんのちょっと言葉が出てきます）、本作は言葉のある通常の絵本です。
グリム童話でおなじみの3匹のこぶたのお話なんですが、ちょっと風変わりなあっと驚く展開と構図になっています。

『The Three Pigs』あらすじ

あるところに3匹のぶたがいました。
3匹はそれぞれ、自分たちで家を建てて暮らすことにしました。
最初のぶたは藁で家を建てました…

と、お話はあの「3匹の子ぶた」通りにすすんでいきます。

しかし、そこへやってきたオオカミがフーッと息を吹きかけて家を吹き飛ばそうとしたところ…
なんとぶたは絵本の世界から飛び出してしまいます。

そして別の絵本の世界に迷い込んでしまい…

意表をついた展開に、大人も子どもも驚かされること間違いなしです。

『The Three Pigs』おすすめポイント

David Wiesnerさんの作品はなんといってもその迫力のある絵が特徴ですが、ストーリーもそれに負けないほどのダイナミックさを持っています。

本作は童話「3匹の子ぶた」のパロディですが、著者の画力と潔さのあるストーリー展開には本当に驚かされました。
絵本の読み聞かせにちょっと飽き飽きしている人、いつもと違う絵本で気分転換したい人にはこの絵本を真っ先におすすめしたいです。