- 英語の多読に興味がある
- 多読にぴったりの本が知りたい
- ネイティブの小学生がどんな本を読んでいるのか興味がある
- アメリカの小学生に大人気の『Diary of a Wimpy Kid』について知りたい
英語の『多読』というのは、文字どおり英語の本をたくさん読んでいく英語学習法のひとつです。
単語の意味や文章構造を丁寧に理解しながら読み解く精読とは対照的に、多読の場合はわからない単語や言い回しが出てきてもそのまま読み流していきます。そして膨大なインプットをする中で、英語に慣れること、英語を英語のまま捉えられるようになることを目指していきます。
そんな多読におすすめなのが、ネイティブの小〜中学生向けの児童書です。
最近、アメリカの現地校3年生の長男が大ハマりしているシリーズものの児童書があります。
『Diary of a Wimpy Kids』です。(日本語訳は『グレッグのダメ日記』)
「面白いからお母さんも読んでみて!」と言われ、試しに読んでみたらこれが面白くて。
子どもはもちろん、大人の気楽な多読にもぴったりだったので今回ご紹介したいと思います。
アメリカの小学生に大人気の『Diary of a Wimpy Kid』徹底解剖
『Diary of a Wimpy Kid』ってどんな本?
タイトル
タイトルである『Diary of a Wimpy Kid』は、日本語にすると「弱虫くんの日記」といったところ。
wimpyはあまり馴染みのない単語ですが、弱虫とか根性なしという意味です。(余談ですがアラフォー世代の私はRADWIMPSを思い出しました)
著者
Jeff Kinneyは『Diary of a Wimpy Kid』の著者として知られるアメリカの児童文学作家です。
もともとオンラインで公開されていたこの『Diary of a Wimpy Kid』が子どもたちの間で話題となり、2000万ビューを記録。そして読者の熱烈な要望に応えるかたちで2007年に書籍化され、全世界で累計2億5000万冊を売り上げる大ベストセラーとなりました。2010年には映画化もされています。(日本でもディズニープラスチャンネルで視聴できます)
2009年には、アメリカのニュース情報誌TIMEにおいて、世界で最も影響力のある100人にも選ばれました。そして2010年、2011年、2012年、2014年、2015年と2016年にはアメリカの子ども向け専門チャンネルのNickelodeonが毎年開催するKids Choice AwardのFavorite Book賞を獲得しました。
最近アメリカでとにかく大人気なんですよ
内容
将来お金持ちになってモテモテになって有名になりたい!と願う6年生のグレッグのダメダメな日常が日記形式でイラストとともに綴られています。
彼が日記を書いている理由はただひとつ。大人になって有名になったとき、いろんな質問にいちいち答えるのが面倒だから。そんなときには、この日記を見せればいっぱつで解決できるからだと言います。
でも、将来大物になることを夢見る少年の日常はうまくいかないことばかり。そんな毎日を、親友のロウリーや仲間たちとおもしろおかしく過ごしています。
『Diary of a Wimpy Kid』が多読におすすめな理由
3年生の長男のクラスで大流行中している『Diary of a Wimpy Kid』ですが、
リーディングの授業では最近みんなこのシリーズを読んでいるんだとか。(アメリカのリーディングの授業は、各自好きなものを読むスタイルです)
家でも読みたいと言うので、思い切ってボックスセットを購入しましたが、購入してよかったと思います。
長男は何度も読んでいますし、1年生の次男も興味を持ちはじめています。
我が家の子どもの学年的にはちょっと難しめのレベルの児童書ですが、かなり多めに挿入されたかわいいイラストのおかげでチャレンジするハードルが下がっているのかなと感じました。
絵本を卒業して、チャプターブックがそこそこ読めるようになってきたお子さんには丁度いいレベルかなと思います。
大人の多読にも向いていると思った理由は、ストーリーがウィットに富んでいる点です。
主人公は、6年生の冴えない少年。(アメリカだと6年生はミドルスクールなので、中学1年生にあたります)
思春期まっただ中の、アメリカのごくありふれた中学生の日常を覗き見しているようで楽しいのです。そして、アメリカの子どもといえど、その年頃の子は同じだな〜と、誰もが共感できるのもいいなと思いました。
あまり子どもっぽい絵本や児童書はちょっと…
ファンタジーとかも苦手…
という方には、『Diary of a Wimpy Kid』をぜひ読んでみて欲しいなと思います。
『Diary of a Wimpy Kid』本のレベルは?ボリュームはどのくらい?
レベル(レクサイル指数)と対象年齢
『Diary of a Wimpy Kid』シリーズのレベルは、レクサイル指数900L〜1100L程度です。
対象年齢は8〜13歳。小学校中学年〜中学生くらいにぴったりだと思います。
レクサイル指数については以下の記事で詳しく解説しています。
【※必読】英語の絵本選びで絶対に知っておきたいLexile指数とは?
本のボリューム(ページ数、単語数、目安時間)
本のボリュームは、1冊あたり200〜250ページで約55,000語。
リーディングが得意な8歳の長男が、1冊を読み終えるのに3時間ほどかかるくらいのそこそこのボリュームです。
ちなみに英検準1級の私も、家事の合間に読んでみたところ同じくらいの時間がかかりました(笑)
単語自体そこまで難しいものは少ないですし、文章自体も平易です。
とはいえ、レクサイル指数は900〜1100Lなので、英検でいうと2級から準1級レベル。
英検準1級の私にとっても読み応えがあると感じるレベルとボリュームだったので、多読初心者の方にはちょっと難しいかもしれません。
多読初心者の方には小学校低学年の子が読むチャプターブックがまずはおすすめです。
『Diary of a Wimpy Kid』シリーズは何巻まである?
2022年9月現在、『Diary of a Wimpy Kid』シリーズは17巻までが発売されています。
メインシリーズ以外に、スピンオフとしてグレッグの親友ロウリーを主人公にしたものが3冊、それ以外の特別巻が4冊出版されています。
【Diary of a Wimpy Kidシリーズ】
- Diary of a Wimpy Kid (April 1, 2007)
- Diary of a Wimpy Kid: Rodrick Rules (February 1, 2008)
- Diary of a Wimpy Kid: The Last Straw (January 13, 2009)
- Diary of a Wimpy Kid: Dog Days (October 12, 2009)
- Diary of a Wimpy Kid: The Ugly Truth (November 9, 2010)
- Diary of a Wimpy Kid: Cabin Fever (November 15, 2011)
- Diary of a Wimpy Kid: The Third Wheel (November 13, 2012)
- Diary of a Wimpy Kid: Hard Luck (November 5, 2013)
- Diary of a Wimpy Kid: The Long Haul (November 4, 2014)
- Diary of a Wimpy Kid: Old School (November 3, 2015)
- Diary of a Wimpy Kid: Double Down (November 1, 2016)
- Diary of a Wimpy Kid: The Getaway (November 7, 2017)
- Diary of a Wimpy Kid: The Meltdown (October 30, 2018)
- Diary of a Wimpy Kid: Wrecking Ball (November 5, 2019)
- Diary of a Wimpy Kid: The Deep End (October 27, 2020)
- Diary of a Wimpy Kid: Big Shot (October 26, 2021)
- Diary of a Wimpy Kid: Diper Överlöde (October 25, 2022)
【スピンオフのRowley Jeffersonシリーズ】
- Diary of an Awesome Friendly Kid: Rowley Jefferson’s Journal (April 9, 2019)
- Rowley Jefferson’s Awesome Friendly Adventure (August 4, 2020)
- Rowley Jefferson’s Awesome Friendly Spooky Stories (March 16, 2021)
【その他特別巻】
- Diary of a Wimpy Kid Do-It-Yourself-Book (October 1, 2009)
- The Wimpy Kid Movie Diary (Original: March 16, 2010)
- The Wimpy Kid Do-It-Yourself-Book (May 10, 2011)
- The Wimpy Kid Movie Diary: The Next Chapter (May 9, 2017)
まだ完結していないので、我が家も親子で最新巻を楽しみにしています♪
『Diary of a Wimpy Kid』おすすめの読み方
我が家が購入した『Diary of a Wimpy Kid』ボックスセット
我が家は、子どもが気に入ったシリーズものはセットで購入することがほとんどです。
『Diary of a Wimpy Kid』も、ボックスセットで購入しました。
私が購入したのは20冊のボックスセットです。
1〜16巻と、スピンオフのRowley Jeffersonシリーズ3巻、そして特別巻のDo-It-Yourself-Bookの全20冊。
特別巻のDo-It-Yourself-Bookに関しては、読み物ではなくて自分で書き込んでいくワークのようなスタイルの本だったので、正直必要なかったなと思いました。
購入するときには、セットにDo-It-Yourself-Bookが含まれているかどうかはチェックするといいと思います。
おすすめボックスセット
日本では20冊セットは取扱がありませんが、代わりに12巻までのお手軽なセットがあります。
こちらは4冊セットです。
どんどん読みたい方にはお得なボックスセットが断然おすすめです
とりあえず1巻を試し読みしたい
本当にハマるかどうか心配なら、まずは1巻をお試しするのもいいですね。
大人の多読ならKindle版はお手頃価格でおすすめです。
ところで、もし電子書籍に抵抗がある方は一度ぜひKindleでの読書を試してみていただきたいです。
持ち運びにも便利で、想像以上に読書が捗ります。
私はKindle Oasisを愛用中ですが、控えめに言って革命でした!
まとめ
本記事では英語の多読におすすめの児童書『Diary of a Wimpy Kid』についてご紹介しました。
こちらはアメリカの小〜中学生に大人気の児童書。
おうち英語を経て、ある程度英語の本を自力で読めるというお子さんにピッタリなのはもちろんですが、子どもだけでなく大人の多読にもおすすめです。
理由は、主人公がアメリカのごく普通の中学生で、ストーリーが彼の日記形式で展開されるという点です。ファンタジーではなく、あくまで日常の、ちょっと笑えるお話というところが大人にも読みやすいんです。
レベルは、レクサイル指数900〜1100L程度なので英検2級以上の方向けです!
みなさんも、ぜひ読んでみてください♪
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