こんにちは。本記事は番外編、子どもたちの習い事ピアノについてです♪
少し前から、長男は新しい教本に取り掛かっています。
その新しい教本は、J.S. バッハ インヴェンションとシンフォニアです。
ピアノを習い始めて2年ちょっとで、長男はあれよあれよという間にステップアップし、少し前からソナチネアルバムとインヴェンションに入りました。
ちなみに6歳の次男はプレ・インベンションでバロックのお勉強中です。
(タイトルの通り、インベンションに入る前の基礎作りのための教本です)
これまではブルグミュラーなどのロマン派を多く弾いてきましたが、いよいよバロックや古典を本格的に学び始めました。
ビギナーレベルの卒業ももうすぐかもしれません。
というわけで、
習い始めてからこれまでの2年間(次男は1年間)を、以下の2点を中心に振り返ってみたいと思います。
- 子どもがピアノを習い始めて得られたメリット・デメリット
- ピアノと英語について気づいたこと
子どもがピアノを習い始めて得られたメリット・デメリット
まずは、子どもたちがピアノを習い事として始めたことで得られたメリットとデメリットについてご紹介します。
ピアノを習うことで得られたメリット
①ピアノがちゃんと弾けるようになった
まず一番のメリットは、当たり前ですがピアノがちゃんと弾けるようになったことです。
そんなの当たり前だと思われるかもしれませんが、ポイントは
きちんとした基礎が身についた上でちゃんとピアノが弾けるようになった
ということです。
これは大人になっての独学や素人による手ほどきで身につけるのは難しいだろうなと、子どもたちのレッスンを見て改めて感じました。
プロの先生は当たり前ですがすごいです。
4〜5歳の子どもにどうやって基礎を教えたらいいのか、熟知しています。
そして徹底的にそれを叩き込んでくれます。
どうやったら脱力が身につくのか、どういう弾き方がよくないのか、それを直すにはどういう練習を取り入れたらいいのか…などなど、とても自分では教えられないし気づきもしなかったようなことを毎回注意深く指導してもらいました。
そのおかげで、大事な大事な基礎が身についたのは本当に良かったと思います。
私はピアノを習っていましたが、自分の導入期の記憶なんてもちろんありませんし、今では無意識の身体や指の使い方などを子どもに教えるなんて、素人の自分にはほとんど不可能だったと思います。
そんなことしていたら、大事な基礎がめちゃくちゃになっていた可能性大です…😅
ピアノを始める前に一瞬「最初のうちは自分である程度教えてからでもいいかな…お金の節約にもなるし♪」なんて恐ろしいことを考えてましたが、そんなことしなくて本当に本当に良かったです。
②子どもに自信がついた
ピアノが弾けるようになったことで、子どもたちは自信がついたようです。
また別記事で詳しく書くかもしれませんが、昨年子どもたちはとあるピアノコンクールに挑戦しました。
ふたりとも予選を好成績で通過し、ニューヨークのカーネギーホールで開催された本選に出場しました。
初めての大舞台、子どもたちは恐るべき本番力を発揮し、親の私が言うのもなんですが本当に素晴らしい演奏をしました。
そして、ふたりそろって賞金を獲得するというこれ以上ない結果を得ることができました。
(アメリカのコンクールは子どもが対象でも賞金がでるんです!)
これは子どもたちにとって大きな成功体験になったのは言うまでもありません。
学校でも先生やみんなに嬉しそうに報告し、それを聞いた先生方はふたりが披露する場まで設けてくれて、ここでもみんなに褒めてもらう機会がありました。
アメリカの小学校は副教科は教科担任制なので音楽の先生がいるんですが、その先生にも披露したそうです。
それから長男は、学芸会でのアメリカ国歌の伴奏にも抜擢されて現在練習中です。
得意なことができたおかげで子どもたちは自信が持てたようで、本当に良かったなと思います。
③「継続は力なり」を体感できた
いくらピアノが好きとはいえ、子どもですから日々のやる気にムラがあるのは当たり前のこと。
でも、どんな体調や気分のときでも練習は必ずするものと我が家では教えているので、練習は1日も欠かしたことがありません。
(その奮闘については後述します)
ここまで上達したのも、コンクールでいい成績が残せたのも、日々の小さな努力の積み重ねのおかげだと子どもたちは学んでくれていると思います。
ピアノを習うことのデメリット
①毎日の練習がとにかく大変
習い事というと、毎週の教室通いだけでそこそこ上達していくというイメージを持つかもしれません。実際、そういう習い事もありますよね。
でも、ピアノは毎日の練習こそメインなんです。
体感的には練習9割、レッスン1割くらいのバランスでしょうか…
毎週の教室通いだけでは残念ながら成立しないのがピアノという習い事。
毎日の練習がメインということは、子ども自身が大変というのはもちろんですが、それをコントロールしてサポートする親もそれなりの覚悟が必要です…。
なかには自分からすすんでピアノに向かって毎日きちんと練習ができるようなスーパーキッズもいるかもしれませんが
我が家の子どもたちはもちろん…
練習ヤダー!
部分練習イヤ!ゆっくり練習イヤ!リズム練習もイヤ!
ハノンつまらないからやりたくない!
譜読みはこの世で一番大嫌い!
でもピアノは好きだよ😊
という、ごく普通のキッズです(笑)
そんな子どもたちを毎日ピアノの前に座らせ、あの手この手でやる気にさせ、練習時間を確保するんです。
大変にきまってます…
もちろんピアノにどれだけの熱量と練習時間をかけるかはそれぞれの家庭の考えによると思います。
我が家は子どもに音楽の道にすすんで欲しいとは考えていませんが、ピアノが生涯の趣味になるといいなと思いながら、毎日ふたり合わせて3時間ほどの練習をこなしています。
②親子のバトルは不可避…!?
そんなわけで親子二人三脚(三人四脚?)で毎日練習をしていますが、ここで難しいのが親のサポートのあり方です。
私のようなピアノ経験者は、譜読みなどのサポートができるという点ではプラスかもしれませんが、ついわかるからこそのイライラが日々つきまといます。
何度言っても同じ間違いを繰り返したり、非効率な練習ばかりする子どもを前に、場合によってはイライラ爆発…となってしまうことも。
ピアノを習わなければこんな親子バトルはしなくて済んだのになと思ってしまうこともしばしばです。。
…って、完全に私の器の問題なんですけどね😅(反省)
もし私のように日々の親子バトルでお悩みの方がいらっしゃったら、あのかてぃんこと角野隼人さんのお母様の著書をおすすめします。
これを読むと、世の中にはこんなに創意工夫しながら上手く導いてあげられる母親もいるんだ…と驚かされます。まさに、この母にしてこの子あり。
ここまでは到底真似できないにしても、親としてのサポートのあり方についてはものすごく考えさせられました。
少しでも親子バトルが減らせるよう…これからも努力したいと思います。
(※こちらの本は子育て全般について書かれていますが、子どものピアノ練習をサポートする上での工夫や考え方について書かれていて、とても参考になる内容でした)
ピアノと英語について気づいたこと
ここまで、ピアノを2年(次男は1年)習って感じた正直なメリットとデメリットをご紹介しました。
次に、子どもたちを見ていて感じたピアノと英語の関連について、長男と次男に分けて記録しておこうと思います。
私はピアノと英語の両方に取り組むようになって、このふたつはつくづく同じだなと思っています。
それについては以下の記事をご覧ください。
長男(7歳)のピアノと英語
取り組み方
長男は真面目な性格で、日々の練習も淡々とこなすタイプです。
(もちろん気が乗らなかったり機嫌が悪い日はあります)
ピアノでも英語でも、ルールをきちんと説明してからのほうがすんなり頭に入るタイプです。
例えば、現地校では長男は2年生ですが、学校のライティングの授業ではかなり細かいスペリングのルールを学んでいるようです。1年生までのライティングの授業内容なら私もぎりぎり理解できていましたが、2年生になった途端、流石にマニアックすぎない???と思うような内容で、ついていけなくなりました😅
そんな難しいルールですが、長男はそれを覚えるのが好きなんですね。そして、今ではほとんどミスなくスペリングできるようになりましたし、ルールに従って発音もできるようになりました。
ピアノでも、譜読みの前に調や拍子、速さなどをしっかり確認してから始めたいタイプの長男。
最近はソナチネに入ったのでかなりややこしいリズムも登場するようになりましたが、それもすぐに理解して実践できるので感心してしまいます。
私でもすぐにはわからないリズムが登場するようになってきました…汗
英語の成績
2年生の長男は英語のリーディングが特に得意なんですが、これはピアノで楽譜を読み慣れていることも関係しているのではないかと思っています。
音楽をやっていると、フレーズ感や抑揚が自然とわかってくるものですが、これは文章を読むときの区切りや抑揚を掴むのととてもよく似ているんですね。
長男が初めて読む文章でも驚くほどすらすらと、抑揚もばっちりで読むことができるのはピアノのおかげもあると思います。
現在のレクサイル指数は700Lです。
学校の成績は、リーディングもライティングもAをキープしています。
次男(6歳)のピアノと英語
取り組み方
兄弟でも性格ってこんなに違うのかってほど違うものですよね…
真面目な兄に対して、めんどくさいこと大嫌いで練習嫌い、気分屋の次男😅
でも同時に、長男よりも圧倒的に勘がよくて器用でもあります。
楽譜を読むのは苦手ですが、耳で聴いてそれをピアノで演奏するのは本当に得意です。
実は次男はコロナ禍の2年間、通っていたプリスクールが休校になってしまい、ずっと家で過ごしていました。
私がフォニックスを教えたり絵本を読んだりはしていましたが、ネイティブとの関わりはほぼゼロの状態で2年間過ごしました。
アメリカに住んでいるとはいえ、日本でおうち英語をするのとほとんど変わらない環境の2年間です。
そんなわけで、キンダーに進級してみんなについていけるのかちょっと心配していましたが、次男は持ち前の耳のよさと器用さでなんの問題もなく学校生活を送っています。
英会話能力は、長男がキンダーの頃より圧倒的に高いのにも驚きます。
ピアノもそうですが、次男は耳で聞いてそれを再現するのが得意なんでしょうね。
英語の成績
次男は9月にキンダーに入学して、ちょうど4学期中の3学期が終了したところです。
これまで3度の成績通知がありましたが、問題なくどの教科もAでした。
2年間のおうち英語期間を経てのキンダー入学だったのでとても心配していたんですが、しっかりその期間にインプットをしていたのと、あとは本人の耳のよさで英会話に不便しなかったからかなと思います。
よく考えたら次男は3歳から長男が弾くピアノを毎日聴き、長男よりも早い4歳からピアノを本格的に習い始めて、さらには毎日たくさんのクラシック曲(オーケストラが中心)を鑑賞しています。
もしかすると次男の耳のよさは後天的に鍛えられた結果かもしれません。
ピアノを習うと英語も得意になるといった説の根拠は、耳が発達する幼児期にピアノを習うことでそれが鍛えられるからというものです。
ピアノって指を動かして演奏するので、耳ってそんなに重要???と思われる方は多いんじゃないでしょうか。
私もそう思ってました😅
でも、そもそも弾くためにはお手本となるような音色があって、それを聴いて理解して初めて自分の指で再現できるんですよね。
英会話も同じで、発音ができるようになるためにはその前にまずはきちんと聞き取れないといけないということです。
英語には日本語にない子音の発音や抑揚がありますが、ピアノで音色の細部までこだわって聴く訓練を日頃からしていると、英語に限らずどの言語に対しても敏感になるんだろうなと思います。
長男よりも次男の方が耳がいいのも、ある意味納得です。
かくいうピアノ経験者の私もよく「地獄耳」と呼ばれていたのを思い出しました。(ちなみに絶対音感も持っているので音程にも敏感です)
まとめ
本記事では
ピアノを習って最初の2年について、以下の2点を中心に振り返ってみました。
- 子どもがピアノを習い始めて得られたメリット・デメリット
- ピアノと英語について気づいたこと
ピアノを習った子で得られたメリットは
- ピアノがちゃんと弾けるようになった
- 子どもに自信がついた
- 「継続は力なり」を体感できた
反対にデメリットは
- 毎日の練習がとにかく大変
- 親子のバトルは不可避(かも?)
でした。
ピアノと英語で気づいたのは、
兄弟とはいえ性格の違うふたりの学び方やアプローチ、得意なところが全然違ったということです。
でもふたりとも、ピアノを習ったおかげとも言えるようなそれぞれの英語の伸びを見せているような気がしました。
これからもふたりのピアノと英語の成長をしっかりと見守っていこうと思います♪
そして本ぶろぐでもご紹介できればと思います!
以上、ピアノ番外編でした!
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