『How to Catch a Leprechaun』
アメリカで大人気の絵本『How to Catch』シリーズの1冊です。
さてみなさんは、St. Patrick’s Day(セントパトリックデー)をご存知ですか??
3月17日は、アイルランドにキリスト教を広めた聖パトリックの命日であり、アイルランドでは祝日とされる日です。
アイルランドからの移民が多いアメリカではこの日を盛大に祝う風習があり、この日は各地で盛大なパレードが行われたり、人々は緑の服やshamrock(三つ葉のクローバー)の小物を身につけてお祝いします。緑色はアイルランドを象徴する色で、shamrockはアイルランドの国花です。(また、三つ葉は聖パトリックが布教のときにキリスト教の三位一体のたとえとしてよく使ったとも言われています)
この日はまさにアイルランドの日といった感じで、どこも緑色一色に染まります。緑色を着てない人は、つねられてもいいよってことなんだそうですよ。
そして、セントパトリックデーにはもともとは関係のないアイルランドの妖精「Leprechaun(レプラコーン/レプリコーン)」も、今ではセントパトリックデーのマスコットキャラクター的存在としていろんなところに登場します。
靴職人の小さな妖精レプラコーンは伝承によると、虹のふもとに金を隠していて、レプラコーンを捕まえるられると地中の金が入った壺のありかを教えてくれると言われています。でも、少しでも目をそらすとすぐに悪戯を仕掛けて、笑いながら姿を消すんだとか…。
小さなハンマーの音が聞こえたらそれがレプリコーンのいるサインなんだそうですよ。
…一体どんな妖精!?
これだけではレプラコーンがどんな妖精なのか、想像がつきませんよね(笑)
この本はそんな、日本ではあまり馴染みのない妖精「Leprechaun」が主人公のお話です。
『How to Catch a Leprechaun』あらすじ
それは、セントパトリックデーの前夜。
アイルランドの妖精レプラコーンはハンマーを打ち鳴らし、子どもたちに自分がきたことを知らせます。
子どもたちはというと、レプラコーンの訪問にそなえて、みんな思い思いの工夫たっぷりなレプリコーントラップを仕掛けて待ち伏せていました。
子どもたちはレプラコーンを捕まえることができるのでしょうか???
『How to Catch a Leprechaun』おすすめポイント
こちらは、アメリカの子どもたちなら誰でも知っている妖精レプラコーンや、アイルランドの祝日セントパトリックデーについて楽しく学べるのがなんといってもおすすめポイントです。
このセントパトリックデー、アメリカの小学校でどのくらい盛り上がるのかというと、子どもたちはほぼ全員が緑の服、先生ももちろん緑の服で登校します。
キンダーの次男は、前日にこの絵本のようにレプラコーントラップを学校で作って持って帰ってきていました。
そして当日、教室に入るとびっくり。
椅子や壁の絵、カレンダーなど、いろんなものが上下逆さまになっていたり、床には緑の足跡があったり…
次男の席にあるはずのネームプレートはほかの席の子と入れ替わっていたそうです。
さすが、悪戯好きのレプラコーン!(先生の工夫が素晴らしいですね〜)
先生からはグリーンや虹色のキャンディなど、たくさんのお土産をもらって帰ってきました。
レプラコーンといえばMagic Tree Houseの続編、Marlin Missionsの15巻にも登場しました。
いろんな文化を知っていることは、洋書を読むときや海外の人と会話するときなどに、思わぬ形で役立ったりするものなんですよね。
ぜひ、日本では馴染みがないような文化も、絵本で積極的に擬似体験してみてくださいね。
『How to Catch a Leprechaun』読み聞かせレベル(Lexile指数)と対象年齢
リーディングレベル:Lexile指数 AD500L
対象年齢:4〜10歳
Lexile指数についてはこちらの記事で詳しく解説しています
『How to Catch a Leprechaun』まとめ
タイトル | 『How to Catch a Leprechaun』 |
著者 | Adam Wallase |
本の長さ | 32ページ |
リーディングレベル | Lexile指数 AD500L |
対象年齢 | 4〜10歳 |
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